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コンタクトレンズを使用するときは、日々のケアを適切に行うことが大切です。
しかし、コンタクトレンズ初心者はもちろん、使用歴が長い方でも、普段のケア方法が適切なのか自信がない、という方も多いのではないでしょうか?
そこでこのコラムでは、コンタクトレンズに必要なケア用品やケア手順、おすすめの購入場所について詳しく解説します。
そもそも、コンタクトレンズってケアが必要なの?
1日使い捨てのワンデータイプ以外のコンタクトレンズは、必ずケアをするようにしましょう。
面倒だと感じる方もいるかもしれませんが、ケアが必要なのには次のような理由があります。
・汚れの除去
コンタクトは、使用しているうちに汚れが蓄積していきます。
涙やチリ、ホコリ、化粧品の汚れなどが付着するとコンタクトレンズが白く曇ってしまう原因となります。
クリアな視界を保つためには、毎日ケアをしてその日に付着した汚れを落とし、たまらないようにすることが大切です。
・目のトラブル予防
コンタクトレンズやケースの手入れを怠ると、微生物が繁殖して感染症などの目のトラブルを引き起こす可能性が高くなります。
清潔さを保ち、感染症などのトラブルを防ぐためにも、コンタクトレンズ本体だけでなくケースも清潔に保つためのケアが必要です。
コンタクトレンズのケアで必要なもの
1dayタイプのコンタクトレンズ以外は、すべて洗浄液とコンタクトを保管するためのケースが必要です。
洗浄方法によって使用する用品が異なりますが、主にケア用品には以下の種類があります。
- 洗浄液:コンタクトレンズの汚れを洗浄するための液剤
- すすぎ液:洗浄したコンタクトレンズをすすぐための液剤
- 保存液:コンタクトレンズの乾燥を防ぎ、保管するための液剤
- コンタクトレンズケース:コンタクトレンズを保存するための容器
ここからは、それぞれの用品について解説します。
洗浄液
洗浄液とは、コンタクトレンズに付着した汚れや不純物を取り除くための液剤です。
つけ置きタイプやこすり洗いタイプなど、さまざまな製品が販売されています。
・つけ置きタイプ
過酸化水素やポピドンヨードの消毒効果により、こすり洗いが不要なタイプです。
装用前にすすぎ液でこすり洗いをすることでより快適に装用できます。
・こすり洗いタイプ
洗浄・すすぎ・保存・消毒をひとつの液でできる「マルチ・パーパス・ソリューション(MPS)」といわれる製品が主流です。
マルチ・パーパス・ソリューション(MPS)はソフトコンタクトレンズで使用します。
ケアが手軽なことが特徴ですが、こすり洗いが必須となりますので、しっかりとおこないましょう。
すすぎ液
すすぎ液とは、コンタクトレンズをこすり洗いした後にすすぐための液剤です。
装着前にすすぎ液ですすぎ洗いをするとより快適に装用できるでしょう。
保存液
保存液とは、コンタクトレンズを清潔に保ちながら保存するための液剤です。
レンズの乾燥を防ぎ、快適な装用をサポートします。保存液をケースに入れた状態でコンタクトを保存し、使用ごとに必ず保存液を交換しましょう。
✓注意
保存液の代わりに水道水などを使用することはできません。
コンタクトの変形や、感染症などのトラブルに発展する危険があります。
コンタクトレンズケース
コンタクトレンズケースは、コンタクトレンズを保存するための小さな容器です。
ケースは2つの部分に分かれていて、片方には右目用、もう片方には左目用のコンタクトレンズを入れます。ケースは、コンタクトレンズの形状を保ち、細菌の繁殖を防ぐために密閉されるようになっています。
清潔な状態を保つために毎日洗浄し、乾燥させる必要があります。
✓ポイント
毎日ケアをしていたとしても、コンタクトレンズケースは定期的に交換しましょう。
ソフトコンタクトのレンズケースは「1.5か月〜3か月に1回」を目安に交換がおすすめです。
種類別|必要なケア用品とケア手順
コンタクトレンズには、ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの2種類があります。
それぞれ異なる特性を持っており、ケア用品や手順も異なります。
ここでは、コンタクトレンズの種類ごとに必要なケア用品や手順について解説します。
ソフトコンタクトレンズの場合
ソフトコンタクトレンズのケア用品は、主に次のような種類があります。
- マルチパーパスソリューション(MPS)
- 過酸化水素タイプ
- ポビドンヨードタイプ
- 強力タンパク除去剤
一般的に、マルチパーパスソリューション(MPS)と過酸化水素タイプの2種類が多く使用されており、商品も多岐にわたります。
・マルチパーパスソリューション(MPS)
マルチパーパスソリューションとは、コンタクトレンズの洗浄、すすぎ、消毒、保存、すべての工程を1本で行えるケア用品で「MPS」とも呼ばれます。
ケア用品のなかでもとくに手軽で扱いやすいため、初心者にもおすすめです。
MPSを使用する際の基本となる手順は、以下のとおりです。
《2》MPSでよくすすぐ
《3》MPSを満たしたケースに入れる
・過酸化水素タイプ
過酸化水素タイプとは、過酸化水素が主成分のケア用品です。
消毒力の強さが特徴で、こすり洗いの必要がありません。消毒液の中和が必要なため、洗浄後は一定時間置いておく必要があります。
こすり洗いが苦手な方や、洗浄力の強さを重視する方におすすめです。
過酸化水素タイプを使用する際の基本的な手順は、以下のとおりです。
《2》消毒液でケースを満たし、中和剤を入れる
《3》取扱説明書に記載されている時間放置する
再度装着するときは、直前に専用のすすぎ液が必要なケースもあるため、取扱説明書をよく確認しましょう。
また、カラコンの場合は変色の恐れがあるため、過酸化水素タイプの使用は避けた方がよいでしょう。
✓注意
過酸化水素には強い消毒効果がありますが、刺激が強いため正しく中和しないまま目に入れてしまうと強い痛みが生じたり、眼障害や失明のリスクがあります。十分注意しましょう。
・消毒液ですすがないようにしましょう。
・消毒液を直接目に入れてはいけません。
・中和時間を正しく守りましょう。
・MPSと混ぜ合わせて使用はできません。
・ポビドンヨードタイプ
ポビドンヨードタイプとは、うがい薬にも使用される消毒成分のポピドンヨードが配合されたケア用品です。
過酸化水素タイプと同じく、こちらも中和と一定時間のつけ置きが必要です。
消毒効果とタンパク質除去力に優れており、細菌・真菌(カビなど)・アカントアメーバなどにも高い効果が期待できます。レンズのくもりが気になる方におすすめです。
ポビドンヨードタイプを使用する際の基本的な手順は、以下のとおりです。
《2》液剤と中和剤をケースに入れる
《3》取扱説明書に記載されている時間放置する
ポビドンヨードタイプを使用したコンタクトレンズを装着する場合は、必ず専用のすすぎ液でコンタクトレンズをすすぎましょう。
・強力タンパク除去剤
コンタクトレンズを丁寧に手入れしていても、落としきれない汚れが蓄積することがあります。そんなときに役立つのが「強力タンパク除去剤」です。
強力タンパク除去剤は、しつこいタンパク質の汚れに対して効果を発揮してくれるケア用品です。
酵素で汚れを分解するタイプと、塩素系洗浄剤で汚れを落とすタイプがあります。
基本的な使い方は、通常のケアを行ったあとに強力タンパク除去剤の溶液に規定の時間浸し、コンタクト装着前によくすすぎます。
ただし、頻繁に使用するとレンズの劣化を早める可能性があるため、1週間〜1か月に1度 程度の頻度にとどめておきましょう。
・装着液
装着液は、コンタクトレンズをより快適に装着するためのケア用品です。
レンズと目の間のクッションの役割を果たし、異物感や装着時の不快感を軽減してくれます。
また、コンタクトレンズの表面を水分となじみやすくすることで、乾燥やくもりの軽減も期待できます。
✓注意
装着液は目薬とは異なり、レンズにつけるケア用品です。直接点眼しないようにしましょう
ソフトコンタクトレンズのケア用品は下記のような取り扱いがあります。ぜひチェックしてみてください。
ハードコンタクトレンズの場合
ハードコンタクトレンズのケア用品は、大きく洗浄液・保存液と洗浄保存液、タンパク除去剤に分けることができ、主に次のような種類があります。
- 洗浄保存液
- 洗浄液・保存液
- 酵素入り洗浄保存液
- タンパク除去剤
- 強力タンパク除去剤
・装着液
洗浄保存液とは、洗浄・保存が1つの液剤で行える製品です。
ただし、タンパク質汚れのケアが別途必要となります。また、単体の洗浄液と比較すると洗浄力が落ちるため、注意しましょう。
・洗浄液・保存液
洗浄と保存、それぞれに特化した製品です。
洗浄液は洗浄保存液と比較して洗浄力が高いことが特徴です。洗浄に特化した液となるため、保存液としての使用はできません。
保存の際は、別途保存液を使用する必要があります。混同して使わないように、細心の注意を払いましょう。
こちらの製品を使用する際も、タンパク除去剤を併用するとよいでしょう。
・酵素入り洗浄保存液
酵素入り洗浄保存液とは、コンタクトレンズの汚れを酵素の力で分解してくれるケア用品です。
洗浄保存液自体に酵素が配合されているため、保存中にたんぱく汚れを分解してくれます。
・タンパク除去剤
タンパク除去剤は、洗浄保存液と併用するタンパク除去専用のケア用品です。
毎日の手入れに取り入れることで、コンタクトレンズに付着したタンパク質汚れを落とします。
・強力タンパク除去剤
通常のタンパク除去剤で落ちないタンパク質汚れは、強力タンパク除去剤で対処できます。
1週間〜1か月に1度 の頻度で使用しましょう。
ケア用品はどこで買うのがおすすめ?
コンタクトレンズのケア用品はさまざまな場所で購入できますが、それぞれにメリットがあるためご紹介します。
インターネット通販
コンタクトレンズのケア用品の購入は、インターネット通販の利用がおすすめです。
時間や場所を気にせず、24時間いつでも購入できるため、忙しい方にもぴったりです。自宅で簡単に注文できるため、店舗に足を運ぶ手間も省けます。
特に、ケア用品は液体が主流となります。重い荷物を自宅まで運ぶ必要がなく、まとめ買いもできるのもネット注文のメリットです。
眼科
眼科では、目の健康状態にもとづき、適切な洗浄液を提案してくれるでしょう。
専門の医師からアドバイスを受けることができるため、目の悩みに適した製品を選びやすいことがメリットといえます。
コンタクトレンズ専門店
コンタクトレンズ専門店では、さまざまな種類のケア用品を取りそろえており、専門知識を持ったスタッフが自分に合った製品を提案してくれます。
さらに、コンタクトレンズの交換やケア方法についても、詳しく説明してもらえるでしょう。
ドラッグストア
ドラッグストアは、日常生活のなかで気軽に立ち寄って購入できることがメリットです。
営業時間が長い店舗も多く、店頭ですぐに購入できるため、急にケア用品が必要になった場合などに便利です。
また、実際に手に取って商品を比較したい方にも向いているでしょう。
まとめ
コンタクトレンズを安全に使用するためには、毎日のケアが欠かせません。
レンズを清潔に保ち、目の健康を守るために、正しくケアを行うことが重要です。
また、コンタクト専門店や眼科で指定されたケア用品を使用していても、汚れや目の状態によって使用感が変化する可能性もあります。
眼科医にも相談しながら適切なケア用品を使用し、快適なコンタクトレンズライフを送りましょう。