コンタクトのつけ方とコツを解説!初心者でも大丈夫
2024.08.22

コンタクトのつけ方とコツを解説!初心者でも大丈夫

目次

コンタクトレンズの正しい入れ方をご存知ですか?
普段から使用していても、時間がかかったり、うまくつけられなかったりと、苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。

このコラムでは、コンタクトレンズの基本的な入れ方や、スムーズに入れるためのコツについて解説します。
また、コンタクトレンズが入りにくい原因と対策方法や、外す際のポイントもまとめて紹介します。
コンタクトレンズの脱着にお悩みの方は参考にしてみてください。

コンタクトレンズを入れる前に

コンタクトレンズを装着するにあたって、いくつか押さえておきたいポイントがあります。順番にチェックしていきましょう。

爪を短く切っておく

コンタクトレンズを装着する際は、爪を短く切り、なめらかにしておきましょう。爪が伸びていると、眼球やレンズを傷つけてしまう可能性があります。

また、爪は汚れが溜まりやすい場所でもあります。もし爪で眼球を傷つけてしまい、爪の汚れが傷口に入ると、感染症を引き起こすリスクも高まります。

長い爪は眼球のみならず、コンタクトレンズそのものを傷つける場合があります。傷ついたコンタクトレンズを使用すると、装着した際に違和感があるだけでなく、目の炎症を引き起こす原因につながることもあります。
眼球やコンタクトレンズを傷つけないように、爪は短く揃え、可能なら爪やすりを使用して丸く滑らかに整えておくことがおすすめです。

長めのネイルを楽しまれている方は、指がレンズに触れないように設計されている、コンタクト専用の装着器具を検討するのもよいでしょう。

手を洗っておく

手を洗って清潔にしておくことも大切です。
さまざまな場所に触れる手は、雑菌が付着しやすい部位でもあるため、不衛生な手でコンタクトレンズを装着すると、雑菌がそのまま目のなかに入ってしまい、さまざまな感染症を引き起こす可能性が高まってしまいます。感染症によっては、視力に影響を及ぼすリスクもあります。

手の水気を拭き取っておく

見落としがちなポイントですが、手の水気もしっかり拭き取っておくことも大切です。
水気が残っている状態で扱うと、コンタクトレンズが指にくっついてしまい離れません。必ず清潔なタオルやハンカチ、ハンドペーパーなどで、手の水気を拭き取ってから扱ってください。
その際、タオルなどの繊維が指に残らないように注意しましょう。

コンタクトレンズの入れ方とコツ

準備が終わったら、早速コンタクトレンズを装着しましょう。押さえるべきポイントについて、コンタクトレンズの種類ごとに解説します。

ソフトレンズの場合

レンズを容器から取り出す前に、まずはレンズの左右を確認しましょう。使用者の視力によっては左右でレンズの度数が異なる場合があります。
左右の度数を間違って装着してしまうと正しい視力矯正効果を得られなくなってしまうため、必ずチェックしてください。

レンズを取り出して状態を確認する

容器からレンズを取り出したら、目に入れる前に、指先に乗せて次の点を確認しましょう。

●レンズの裏表

レンズには裏と表が存在します。レンズが裏返った状態で使用すると目にフィットせず、使用感に影響が出てしまいます。

レンズを指先に乗せ、横から見て確認してみましょう。正しければ、フチがきれいなカーブを描いたおわん型になります。少し反っていれば裏返しになっていますので、注意しましょう。

製品によってはレンズに数字などが書かれており、その数字が反転しているか否かでも判断可能です。

●レンズの破損・傷・変形

破損や傷、変形が発生しているレンズを使用すると、見えにくいだけでなく、目を傷つける可能性があります。安全に使用するためにしっかり確認しましょう。


✓ポイント

容器からレンズを取り出す際、場合によってはレンズが容器にくっついてしまい、取れないこともあるでしょう。
その際は、保存液ごと手のひらに取り出すようにしてみてください。


目を大きく開く

レンズを装着する際は、目を大きく開くことがポイントです。
ソフトレンズは、黒目をすっぽりと覆い隠すほどの大きさのため、しっかりと目を開いて、レンズがまぶたやまつ毛に引っかからないよう気をつけることが大切です。
レンズを持っていない手や、両手の中指でまぶたを押さえて開けると、スムーズに装着しやすくなります。

また、まばたきをしているとレンズが目のなかに入らないため、まばたきをしないように意識してみましょう。

レンズを黒目の上にのせる

目を大きく開いた状態で、黒目の上にゆっくりレンズのせます。
この際、まっすぐ黒目の上にのせることを意識してみてください。鏡を使用すると、黒目の位置を確認しやすくなります。

✓ポイント

上目づかいになると黒目の上にレンズがのりにくくなります。
また、レンズを入れる目だけでなく、もう片方の目も開けるようにすると、レンズが入れやすくなるためおすすめです。


ゆっくりとまばたきをする

レンズを黒目に乗せたら、ゆっくりとまばたきをします。
強くまばたきをすると、レンズが外れてしまったり違和感の原因となります。必ずゆっくりとまばたきをして、目にレンズを馴染ませましょう。

✓ポイント

なかなか馴染みにくいときは、コンタクトレンズ装着液や人工涙液、目薬などを点眼して、ゆっくり目を閉じると馴染みやすくなるのでおすすめです。
目薬のなかにはソフトレンズ装着時に使えないものもあるので、パッケージなどの注意書きを確認しておくと安心です。


ハードレンズの場合

ハードレンズの場合も基本的な入れ方はソフトレンズとほとんど同じです。

ハードレンズのサイズは黒目よりも小さいため、ソフトレンズの装着時ほど目を大きく開かなくても入りやすいでしょう。
ただし、ソフトレンズよりも装着の際に違和感が起きやすいため、ソフトレンズよりも慎重に扱うとよいでしょう。装着後に強くまばたきをしてしまうとレンズがずれやすいため、気を付けましょう。

上手く入らないのはなぜ?よくある原因と対処法

コンタクトレンズがなかなか上手く目に入らずに困ることがある方もいるのではないでしょうか。
コンタクトレンズが上手く入らない場合は、次のポイントを確認してみましょう。

目を大きく開けていない

コンタクトレンズを装着するとき、目が大きく開いていないと、上手く入れられません。
とくに慣れていない方は、異物を目に入れるという恐怖心から、目をしっかりと開けられない方も多いのではないでしょうか。
ソフトコンタクトレンズのサイズは黒目より大きいため、目の開きが不十分な場合、物理的にコンタクトレンズが目に入りません。

コンタクトレンズを装着するときは、意識的に大きく目を開ける以外にも、空いている手でまぶたを上げて物理的に目を大きく開く、コンタクトレンズを入れない目も開くなどすると装着しやすくなります。

まばたきをしている

コンタクトレンズの装着に失敗してしまうよくある原因のひとつがまばたきです。
コンタクトレンズを目に入れる恐怖心から無意識にまばたきをしてしまう方も少なくありません。
まばたきをすると、目の開きが足りなかったり、まつ毛に当たってしまって入れにくくなります。

まばたきをしないように、コンタクトレンズを持っていない手でまぶたを押さえることがおすすめです。

空気が入っている

コンタクトレンズが上手く装着できないときは、目とレンズの間に空気が入っていないか確認しましょう。
空気が入っていると、まばたきをした際にコンタクトレンズが外れやすく、装着できたとしても違和感が生じます。

空気が入ったときは、まばたきをせず、空気が入っている方へゆっくりと目を動かしましょう。それからまぶたを閉じて、空気が入っている方へ目を動かすと、空気を抜きやすくなります。

指が濡れている

指が濡れているときも、コンタクトレンズが装着しづらくなってしまいます。
手を洗ったときに、水気を十分に拭き取れていないと、コンタクトレンズが手にくっついて離れにくくなってしまいます。
手を洗ったあとは、清潔なタオルなどでしっかりと水気を拭き取るようにしてください。

レンズが倒れている

コンタクトレンズを指に乗せたとき、レンズが指の上で倒れていると、指から離れにくくなりスムーズに装着できません。
指の上に乗せたら、倒れていないか確認しましょう。きれいなおわん型を維持できていれば正しい状態です。

コンタクトレンズの外し方とコツ

爪を整える、手を洗う、そして手の水気を取り除くことは、コンタクトレンズを装着する際と同様に、取り外す際にも大切なポイントです。
次に、コンタクトレンズの種類別に基本的な外し方とポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ソフトレンズの場合

ソフトレンズを外す際は、まず利き手の中指でしっかりまぶたを開けてください。このとき指に水気が残っていると、滑ってしまい、思うようにまぶたを押さえられません。しっかり水気をふき取りましょう。

しっかりと目を開けたら、瞳の上に乗っているレンズを人差し指で下にずらします。
このとき、強くレンズを押さえつけてしまうと、レンズ自体や目を傷つけてしまうため、優しく扱うことを心掛けましょう。

レンズをずらしたら、そのまま人差し指と親指で優しくレンズをつまみます。その状態で軽く持ち上げてレンズを外します。

✓ポイント

鏡の前に立ち、少し顎を引いて上目づかいで見てみましょう。
そうすることでレンズの下の部分がつまみやすくなります。

レンズを外したら、使い捨ての場合はティッシュなどで包んで廃棄し、定期交換レンズの場合は決められた手順でレンズの手入れをします。

レンズを外すときに綿棒を使用する方もいますが、綿棒の繊維が目に入ってしまう、レンズが傷ついてしまうなどのリスクがあるため、おすすめできません。

✓ポイント

レンズが目に張り付いてしまったら、まばたきをしっかりしたり、目薬(人口涙液)を使用するとスムーズに外せるでしょう。
無理に外そうとすると、目に傷がついたりレンズの破損の原因となってしまうため注意しましょう。


ハードレンズの場合

ハードレンズはソフトレンズと比較してレンズが小さいため、外し方が異なります。
主に以下の2つの外し方があります。

その1

目を大きく開き、人差し指で目尻を押さえ、外側に引っ張ります。
その状態でゆっくりまばたきをするとレンズが外れるので、もう片方の手で外れたレンズを受け止めます。

その2

両手の人差し指で上まぶたと下まぶたを押さえ、目を開けます。
下まぶたを押し上げ、上まぶたと下まぶたでレンズを挟むと下まぶたにひっかかり、外れます。
外れたレンズをなくさないよう、下にタオルなどを敷いておくとよいでしょう。


まとめ

コンタクトレンズの付け外しに苦手意識がある方も、コツをおさえることができればスムーズに装着できるようになります。また、繰り返し付け外しをするうちに自然に慣れるでしょう。

手を清潔にする、レンズの状態をしっかりと確認する等のポイントを押さえながら、焦らずじっくり行ってみてください。

コンタクトレンズの正しい着け方、外し方をマスターして、快適なコンタクトレンズライフを過ごしましょう。

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