コンタクトレンズをつけたままの昼寝は危険?リスクと対処法を解説
2026.02.25

コンタクトレンズをつけたままの昼寝は危険?リスクと対処法を解説

目次

仕事や家事に追われる毎日が続くと、つい疲れてコンタクトレンズをつけたまま昼寝をしてしまうこともあるのではないでしょうか。
「少しの昼寝なら平気だろう」と思う方も多いかもしれません。しかし実際には、目に想像以上の負担をかけている可能性があります。

このコラムでは、コンタクトレンズをつけたまま昼寝をするリスクと、うっかり寝てしまったときの正しい対処法について解説します。

コンタクトレンズをつけたまま昼寝をするリスク

コンタクトレンズをつけたまま昼寝をすると、次のようなトラブルを招く可能性があります。

目に張りついて外しにくくなる

コンタクトレンズを装用したまま眠ると、目に張りついて外しづらくなることがあります。
通常、まばたきによって涙が目全体に広がり、コンタクトレンズを滑らかに動かすクッションの役割を果たしています。しかし、昼寝などの睡眠中は涙の分泌量が減り、まばたきも止まるため、目が乾燥しやすくなります。その結果、コンタクトレンズが角膜に張りついてしてしまうのです。

乾燥した状態で無理に外そうとすると、角膜を傷つける危険があります。角膜は非常にデリケートで、わずかな傷でも痛みや視力への影響が出ることがあります。
まれにコンタクトレンズがまぶたの裏側にずれることもあります。自力で取り出せない場合は、無理をせず眼科を受診しましょう。

充血や痛みを引き起こす

コンタクトレンズをつけたまま昼寝をすると、目が充血したり痛みを感じることがあります。主な原因は酸素不足です。
角膜には血管がなく、普段は涙を通して酸素を取り込んでいます。しかし眠っている間はまぶたが閉じ、さらにコンタクトレンズが酸素の通り道をふさいでしまうため、角膜は酸欠状態になります。
この酸欠により角膜がむくみ(角膜浮腫)を起こし、刺激に弱くなることで痛みや違和感が出やすくなります。
さらに酸素不足が続くと、白目の部分から血管が角膜に伸びて酸素を取り込もうとし、その結果として充血が起こります。

目の病気の原因になるおそれがある

コンタクトレンズをつけたまま昼寝をすると、酸素不足に加え、細菌などが増えやすい環境になります。その結果、角膜に感染が起こり、深刻な目の病気を引き起こすおそれがあります。

また、角膜の透明性を保つ角膜内皮細胞が酸素不足で減少し、視界がかすむこともあります。角膜内皮細胞は再生しないため、とくに注意が必要です。
こうした症状や違和感が続く場合は、自己判断せず眼科を受診しましょう。


コンタクトレンズをつけたまま昼寝をした場合の対処法

コンタクトをつけたまま昼寝をしてしまった場合、慌てて無理に外すのは避けましょう。落ち着いて正しい手順を踏めば、目への負担を抑えられます。

目薬やまばたきで目を潤す

目が覚めてもすぐに外さず、まずは目を潤しましょう。
ゆっくり何度もまばたきをして涙を分泌させます。目を強くこすったり、無理にレンズを動かすと目の表面に傷がついてしまうため、避けてください。

まばたきだけで潤わない場合は、コンタクトレンズ対応の人工涙液やドライアイ用の目薬を使いましょう。点眼後は数分待ってから再びまばたきをすると、目とコンタクトレンズの間に涙の層が戻り外しやすくなります。

✓水道水の使用はNG!

水道水はレンズの変形や着色の原因になるだけでなく、塩素が角膜を傷つける可能性があります。
さらに、まれに水道水に含まれるアカントアメーバが目に入ると重い感染症を引き起こす危険があります。必ず専用の目薬を使いましょう。



コンタクトレンズを外して目を休める

つけたまま眠ってしまった後は、目を十分に潤してからレンズを外し、メガネで休ませることをおすすめします。
昼寝中のレンズは汚れや雑菌が付着していたり、乾燥や摩擦で傷がついている可能性があります。そのまま装用を続けると細菌感染や角膜の損傷などのトラブルを招くおそれがあります。

●1dayタイプの場合
外した後は必ず新しいレンズに交換しましょう。1dayタイプは再装用できないため、一度外したレンズを再び使うのは危険です。

●2weekや1monthタイプの場合
洗浄液などのケア用品を使用し、寝ている間に付着した汚れや雑菌を落として清潔な状態になったコンタクトを使用するようにしましょう。
再装用の前には目の充血や痛み、視界のぼやけがないか確認し、異常があれば使用を控えて眼科を受診しましょう。

補足|外れないときは眼科を受診しよう

目を潤しても外れない場合や、自分で外すのが不安な場合は、無理をせず眼科を受診しましょう。無理に外そうとするとレンズが破れて角膜を傷つけたり、指で触れて細菌感染を起こす危険があります。
レンズが外れた後も、以下の症状があれば眼科を受診してください。

  • 充血や痛みが続く
  • 視界がぼやける
  • 大量の目やにや涙が出る
  • 光がまぶしく感じる
放置すると症状が悪化し、思わぬ目の病気につながるおそれがあります。

コンタクトレンズをつけたままの昼寝に関するQ&A

ここでは、コンタクトレンズをつけたまま昼寝をしてしまったときのよくある疑問や質問にお答えします。

つけたまま眠ったときのレンズの状態は?

コンタクトレンズは本来、涙の上に少し浮いた状態で装用されています。涙がクッションとなり、目の表面を守りながら目の動きやまばたきでレンズがわずかに動く状態です。
しかし、寝ている間は涙が供給されず、レンズや目の表面が乾燥します。涙が減るとクッションが失われ、レンズが眼球に直接張りついたような状態になります。
張りついた状態では摩擦が強まり、目に負担がかかってしまいます。

短時間ならつけたまま昼寝をしても大丈夫?

たとえ短時間でもコンタクトレンズをつけたままでの昼寝は避けましょう。
眠りに入った瞬間からまばたきが止まり、涙が減るため、15〜20分の仮眠でも乾燥してレンズが目に張りつきやすくなります。
短時間でも酸素不足は起こり、繰り返すことで角膜に負担が蓄積します。将来的に角膜内皮細胞が減少し、目の健康に影響するおそれがあります。

こちらの記事では、コンタクトレンズの適切な装用時間について詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

>>装用時間について詳しくはこちら


まとめ

コンタクトレンズを装用したまま昼寝をすることには、さまざまなリスクがあります。目のトラブルを避けるために、装用中の昼寝は控えましょう。
うっかり寝てしまった場合は、次のステップを守りましょう。

1.まばたきや専用目薬で目を潤す
2.1dayタイプは必ず新しいレンズに交換
3.2week・1monthタイプは保存液で洗浄・保管


「レンズが外れない」「充血や痛みがある」場合は、早めに眼科を受診してください。
目の健康を守るには、正しい装用習慣とケアが欠かせません。知識と習慣を身につけ、安全で快適なコンタクトレンズライフを送りましょう。

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